鱗水のりんすい的ブロ グ                                          < new page を見る     old page を見る >

                                                       

                                                     2008.5.10

      台座その1  一つの材から魚と台座

      ケヤキで制作した18年前のアマゴでちょっと古いかもしれませんが別冊山と渓谷社の 
      渓流フィッシングで連載させていただきました作品ご紹介します。
      魚と台座を同じ材で切り出したケヤキを使用したもので、いつも台座には結構悩まされますが
      ものによっては台座として切り離さずそのまま彫り上げてしまう場合もあるのですが、この作品
      では魚を木取って使った残りの部分をまるごと台座にしています。
      台座としては安定感があり変化に富んだもの、それでいて魚との調和がとれていれば何もいう
      ことはありません。


別冊 山と渓谷社 渓流フィッシング No.7(1989)          写真:鎌田英敏
 

      下の作品はクスの流木で彫ったイワナの作品ですが、これも同じ材で起伏に富んだ岩のような
      ところが台座としてはこの木の使いどころであったのでこれを優先しました。  
      そしてその残りで魚を彫ったものなのですが、まあこれも実際にやってみないと分からないとこ
      ろがあり同素材の場合だと同化してしまう傾向があるのです。
      がこの作品においてはうまくマッチングぐ〜っ しました。
      でもこのイワナ初期の作品なのでなんだかおぼこい感じだし改めてお見せするのもこっ恥ずか
      しい気がします。      


渓流フィッシング No.6(1989)          写真:鎌田英敏
 

     木ばかりではなく無機質なものを使用した場合でも魚がグッと引き立つものもありますので
      また後に紹介いたします。


 

                                                                                                                            2008.5.03

   ゴールデンウィークにご来客です。  

    連休が続くなか私は工房をせっせと改築中でございます。
    早いとこ工房をなんとか使い物になるよう改築せねばと張り切っていたところに一本の電話が入って
    きました。
    フィッシュカービングをやっている島根のIさんから「急ですが明日そちらにいきますので!」と。
    カービングのことで材料や道具それに彫り方等のノウハウについて色々とお話をしますがとにかく
    熱心で分からないことがあればとにかく聞くといったタイプで今はお弟子さんみたいな感じになって
    います。
    せっかく来るのだからとここんところ部屋の方も足の踏み場もないくらい物が積み上げられているの
    でこの際今日は部屋の片付けを片付けをすることにしました。
    現在ご披露するほど作品がないので遠路はるばる来られる方々には申し訳なく思っていますが
    そのうち作品展をやれる数になんとか持っていかなければと思っているところです。
 

   

 

    アトリエ訪問の際に彼が制作中のサクラマスを持参してきてくれていましたので見せていただきました。
    ミズメザクラの材を使用していましたが少し硬い木ですが色が白くとても艶のある木なので根気よくや
    っていけばきれいな作品に仕上がると思います。  完成が楽しみです。

   
     50センチの岩魚を手に自宅アトリエにて

 

 


 

                                                       2008.4.10

      工房の引っ越し中です。

      工房の引っ越しとあって作品作りはしばらくの間お預けとなっています。
      彫刻をやり始めて20余年になりますがこの間、工房の移転は4度目であります。
      皆さんさぞかしすばらしい工房でお仕事をしていると思ってらっしゃる方が多いようですがそん
      なことはないのです。理想としている工房のデザインは頭の中では出来ていても実現するには
      まだまだ遠いみたいです。
      彫る作業のみなら小さな机と座布団1枚置ける広さがあれば十分なのですが色んな種類やサ
      イズのものを扱うようになってくると大きな木を運搬してきて降ろして仕分けしたり機械で切った
      りとそれなりの広さのある場所が必要になってきます。
      今までは仕上げをする所は自宅の一室で、材料と機械類を置くところはまた別の所でという具
      合でしたが今回一か所にまとまったことで仕事が捗りそうです。

      
      材料の一つ一つはとても手では提げられるようなものではないのでリフトに頼ってます。
      お向かいさんは木工をやっている木の好きな仲間で時々不要になった木材を引き取っていただ
      いて助ってます。

 

      今回の場所は自宅より車で10分程のところで近くに民家はないのでチェーンソーの音にも気
      を遣うこともなく存分に活動できそうです。
      周辺は桜も多く季節になると花見客で賑わいます。
      でも今回手こずっているのはなんといっても肝心な建物の方で、前に使われていた建物を面倒
      なものだからつい再利用しようとしたのが今回移転が長引いているそもそもの原因で建物は8
      割方リホームしなければならないような状況なので結局建て替えたほうが早かったかな。
      もうしばらくかかりそうです。

 

 


 

                                                                                                                           2008.3.22

       ぶらっと木を見に。

       ときどき各地の銘木屋さんにも足を運んで掘り出し物がないか見にいきます。
      家具にするような材料なら目につくところに結構並べられているのですが私が使うようなちょっ
      と偏屈な木は裏手のほうに置かれている場合があるのでかなり小まめに探しておかないと見
      逃してしまうことがあります。
      東京の新木場へは年に2、3回、そして京都、大阪とかならずといっていいほど見にいってまし
      た。当然それだけの目的なので朝一番に入りズラリ陳列された材を片っぱしから隅から隅まで
      見ていきます。
      最近では銘木屋も様変わりしてきて扱う量もうんと少なくなってきているのでそれほど時間は掛
      からなくなりましたが10年いや20年一昔では原木まるごとのものから小さな木端まで一日見
      ていても飽きないくらいまた探しきれないくらいの膨大な量でしたのでそれはもう昼飯も取る暇
      もなく閉店までフラフラになるまで見ていましたね。下の写真のようなこんな量ではありませよ。
 


関西の某銘木屋さんの一角

      木を一生懸命探していると銘木屋さんによっては担当の方が寄ってきていろいろアドバイスなど
      木について熱く語ってくれる人がいるのですがつい話にのって延々と喋りますのでこちらも楽しく
      なります。
      国内外の木を合わせると相当な種類がありますがあまりいいものばかり見てしまうとついつい
      衝動買いをしてしまうので気をつけなければいけません。

      

 

      最近では製作のほうにばかり時間を費やしているのでまた各地の銘木屋さんを巡る旅に出た
      いと思っています。

 


 

                                                       2008.3.01

       今日は流木拾い です。

      今日は天気がいいなあ。 ここんところインドアーのでの仕事が続いていたので久々におてん
      とさまに当たりに浜に流木でも拾いに行くことにしました。
      流木アートをするわけでもないのですがまあそれに近いものになるかもしれませんね。
      実は台座に使うのです。広い砂浜を袋を持ってゴミを拾うようにあちらこちらとブラブラと歩いて
      いきます。 15分もすれば片手で持てないくらいにそれも手がちぎれそうに・・。
      重え〜っ! やっと車にに辿り着いたときにはもう汗だく。
      これも少しは運動不足の解消になるかも。
      


 

      年に一度は清掃されているにもかかわらず相当な数が打ち上げられています。その中にお宝
      が転がっているというわけです。
      「おっ! これは・・・?」 なかにはとびっきりいいのにめぐり合うことがあります。
      川や湖などで拾う流木とはまた一味ちがいます。かなり角が落ちていて丸くそれに色が灰色
      になっています。山のほうでとれるものは茶色っぽいものでそれもなかなかいいのですがこの
      灰色のやつもかなり風化した感じでいいですよ。
      これだけでも流木アートとしていけますがさらに私の木彫魚をつけるとさらによくなります。
      さてどんな魚を載せようかな。もちろんほとんど淡水魚に使います。
      出来上がればまた報告いたします。

 


 

                                                                                                                            2008.2.24

         ハナダイ

           魚に詳しい方がこの作品を見てどのハナダイか検索されても目と頭部以外は彩色を施して
        いないのでたぶん分からないかと思います。
        ハナダイの仲間も結構種類が多くて色調も華やかなものが多く、しかも尾ビレや腹ビレの
        先端が長く延びたものがあるのでなるべく彩色は控え目にでき危険な細いヒレもそこそこ
        なものを選択することになりました。
        でどれにしようか迷ったのですがスジハナダイをモデルに側線部の赤い帯はなしということ
        で製作。

 

        木を読む
        やはりケヤキの木目はきれいです。この木目の流れをようく観察してから木取りを考える
         のですがこの時間が重要で慎重にやらないと材を台無しにしてしまうことになりかねない
         ので神経を使うところです。
        材をぐるり見回して割れやキズがどの辺まで広がってているか、節は放射状に伸びてい
        るからまず芯の位置を確認してからどの角度でどの位置まで入っているか推定すること
        ができます。
        それを前提に魚をどれだけ曲げられるかを判断します。曲げることによりまた木目の表情
        は変ってきます。動きをつけることによって難易度はさらに増してきます。
        今回の作品の難易度は低です。
        主要なところを使い終わった残りの節やコブなどの付いた部分は台座や小物などに活用
        したりします。

 

        板目の少し間伸びしたところが腹部のところにくれば尤もらしい作品になるのですが正面を
        どちらにするかまず決めておく必要があります。そうでないと腹部に出そうとしたところが逆
        に背部にきたりしますので。
        いつもいつも読み通りにいくとは限りませんね。失敗もあります。没になり焚き物になってし
        まったものも数知れずです。

 

                                 < new page を見る     old page を見る >