鱗水のりんすい的ブロ グ                                          < new page を見る     old page を見る >

                                                                                                                          2008.1.12

         楠の古木が醸す岩魚の体色                        

     木彫魚でこれまで彫った数の中では何といってもイワナが断トツ群を抜いている。
       使用する神代楠の彫り上げた時の質感といい色合といい、他の材種が持つ木味とはまた違っ
       た魅力を持っている。
       木自体の色は地味ですっきりとしたものではないけれど何十年何百年という歳月を経て変色
       した色は決して薄っぺらなものではなくいつまでも飽きることのない色質である。
       

          
       しかしながら全ての作品に適用できるかというとそうではなくやはり魚の体色や種類によって
       活かせるるものと活かせないものとがあり、互いの相性をも見極める必要がある。
      神代クスは特に刃物の当たりが良いのと生のクスとはまた一味違います。
       鼻を突く匂いが柔らかくほのかな香りとともに刃物を滑らしていく感触はなんともいえませんね。

 


 

                                                                                                                             2008.1.10

         鼻筋の伸びた野生の鮎を彫りたくて。               

    この作品は かなり前の作品で以来幾つか製作はしているものの納得いくものが今だ出来ては
       いない。野生の大鮎は両顎が発達していて長く鼻筋が通っている。しかも縄張り意識が強く攻
       撃的なところも当然表現したいところなのだがそれがなかなか作品には反映されない。
      どうもこの作品を公表するのはお恥ずかしいのですが、どうやらこの夏には一度水中でじっくり         
      観察してきたほうがよさそうかもしれない。

      使用している材種はタモの木でサイズは30センチ弱。
      彩色をせずに斑紋を浮き彫りにした作品もあるのですがあの胸の黄斑はやはり鮎の最大の特
      徴でありイメージが強くて彩色せずにはいられません。
      アカ(珪藻類)を食む瞬間や縄張りから侵入者を追い払う瞬間を表現することなど課題は残る。

      


 

                                                                                                                          
                                                        2008.1.6

          チョウチョウウオ

    チョウチョウウオの仲間には色んな種類ががあります。彩色を施していない段階では特定しに
      くいのではないかと思いますが、でも別にあまり細かく分類していただなくても単にチョウチョウ
      ウオとして見ていただければよろしいかと。
      一応モデルはコクテンカタギです。たぶん色を若干付けないと分からないですね。でも見た人
      の9割の方は「色はいらないなー」と言ってくれます。正解だと思っております。
 

      材種は栓(セン)の木で木目がはっきりとしていているわりには白い色でおとなしく品のある美
      しさを持っています。
      魚に使う場合は板目の中心が魚の横腹のやや下くらいに出るように木取りをします。そうする
      とにより扁平な魚でも腹部の丸みや膨らみを表現することができます。
             栓の木目に似たものにケヤキがありますが色が赤っぽくなりますので全く印象がちがってきま
      すね。どちらかといえば上品なものではなく力強い作品に向いているでしょう。
      またケヤキの作品を掲載しますので一度比べてみてください。
      

 


    
                                                   2008.1.5

      かわいい魚のストラップ

     3センチ余りほどのちさなものですが見掛けによらず手間がかかるんですよ。
       1メートルほどの大きな作品に比べると何百分の一くらいなので手間もそれに比例してごくわ
       ずかな時間でできそうと思うでしょ。でもいざ作り始めるとその小さな世界に自分が入ってし
       まって普通のサイズに見えてくるんです。
       小さなものでもウロコ状に丸刀で刃物の打ち肌を出すものもあればこちらのようにペーパーを
       かけて磨きよりいっそう杢をきれいに引き立たせることもします。
   

     材はクスとトチの縮みのところを 使っています。
      オイルフィニッシュで仕上げていますのでやや艶消しといったところです。木の自然な感じがで
      てしっくりとしています。これがウレタンを塗って艶を持たせるとまた違った感じになるでしょう。
      下の作品は刃物の打ち肌を生かしたものです。サイズは3センチから10センチあまりのもの
      上のものとまた違った味がありますね。
      木彫という枠に別に拘ることなく木味を生かした作品作りに重点を置くならさらに木の良さとい
      もうのを引き出せると思うのですが。

 


 

                                                                                                                            2008.1.4
        仕事始めはクエから

      わたしの仕事は昔から盆正月は休みということはなく年中無休でやっていますが何もしないで
       ぶらぶらしていると返って調子がおかしくなってしまいます。
       仕事をしているというより好きなことをして生きていると自分では思っているので苦痛に思ったり
      はしません。 作品を創り始めるとどちらかといえば孤独との格闘になります。
      良い作品を作り上げることに生きがいを見出しているので達成した瞬間のその見返りというもの
      は計り知れないものがありますね。
       写真は昨年からやりかけていたクエなのですがこの他にもこんなのが沢山転がっています。
      最後まで一気に仕上げるものもあれば時間を置き間を空けることによりまた見えてくるものもあ
      ので知らない間に未完成のものが増えてくるのです。
      写真のクエは60センチほどのもので神代楠で彫っているものです。
      クエはよく彫りますが其のうち1メートルを超えるものが現れると思いますのでお楽しみにして
      いて下さい。

 

 



                                                                   
2008.1.1
       
明けましておめでとうございます。
              
本年もどうぞよろしくお願いいたします。   平成20年 元旦 

 
紀伊山地の日の出 

      昨年は慌しい一年でしたが今年は工房が移転することになり少し環境のいいところで
          精一杯創作に専念できると思います。
         今年も色々とお世話になるかと思いますが宜しくお願いいたします。

 


 

HPリニューアルしました。      2007.12.31

       一年もあっという間に終わろうとしています。年始めには今年こそはこれをやろうあれをやろ
       うと抱負だけは立派に祭り上げているのですが実現するにはほど遠いものです。
       思うようにはいかないのは人とて同じ。せめて何かしようという気持ちだけでも待ち続けたい
       と思っています。

             
                                                         
2007年 最後の夕焼け空  

                鱗水の木彫魚も22年に突入です。思い起こせば’89年の晴海の国際フィッシングショ ーで
       デビューして以来ひたすら彫り続けてきたわけでありますが技術面においては多少なりとも
       向上しているもののほんとに満足出来る作品というのはごくわずかなものだと思っています。
       その間いろんな方々との出会いがありました。はるばる遠方から作品を見にこられた方、手
       紙や電話やFAXなどで感動や励ましのお言葉をいただいた方々にこうやって今日まで創作
       活動をやってこれたことに感謝いたします。     
       一日中手仕事に追われているとHPもそう頻繁に更新できるものではありませんが合い間を
       見つけてはこつこつとやっていきたいと思います。
       これからも頑張っていく所存ですので末永いお付合いよろしくお願いいたします。

      りんすい的ブログでは過去に遡って の出来事を拾い上げてみました。木に関することや魚
       のことなど日々の出来事です。
                まだ工事中ですので内容が入れ替わったり追加されたりもしますのであしからず。


 

               串本海中公園リニューアルオープン        2007.6.13

             串本海中公園では2007/6/15のリニューアルオープンに向けて館内は準備で取込み中。
            装いを新たに館内は黒の色調で統一されより明るくきれいに見えるようになりました。さらに
            館内の1画に設けられたギャラリースペースにはアーティスティックな作品が展示されており
            ます。
       以前より展示のお誘いをいただいていたのですがなかなか思うように作品の数を揃えること
            が出来ずせっかくなので取り合えずは 2点(カワハギ・カレイ)を展示さ せていただく運びとな
       りました。
            ある程度作品の数が揃ってくればこの場をお借りして鱗水の作品展を開催できればと思って
            いるところです。

           私の隣にはマリンアートM・A・C・A工房さんの作品が展示されています。
     




             
串本海中公園  裏舞台にて         
2005.7.4 

           日ごろ魚の観察をする時は自ら釣りに出向いて魚を 釣り上げ水槽内でじっくり観察しますが
      全て思惑通りにはいきません。
           必要なサンプルを入手しなければならない時には大学時代からの友人である串本海中公園
           支配人の宇井晋介氏にいつもお世話になっているという次第です。
           館内への通常のコースからではなく裏舞台に直入です。ここでは飼育員の方たちがエサを与
           えたり水槽内を清掃したり、見下ろしての作業が中心のようです。
      辺りは給排水や酸素吸入用の配管などが入り乱れ魚類を扱う道具類・ダイビング用機材など
      が配備されていて華やかな表舞台とはまるで別世界。
           ガラス越しに観察するのはもちろん真上からその様子を観るのも大事な要素なのです。


                           串本海中公園センター支配人 宇井晋介氏

           なにやら観察しているものは彼が取り出してくれたアカグツという魚で作品にできるかどうか頭
           の中でイメージを膨らませているところ。  
       う〜ん!$%&*?・・・ 難しそうなので検討してみます。
           見た瞬間インスピレーションが脳を貫通するときがあります。こういうときはいいものが できるん
      です。

         海水魚の中でもハタ科の魚は特に大好きで今回はクエをじっくり観察させていただきました。
         各鰭(ヒレ)の動きをようく頭の中に叩き込んでおきます。


 

 

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